冬に増えて夏に減るという季節性がある新しいタイプの“風邪”です。 デルタ株と言われるインドで最初に発見された変異株の主な症状は鼻水と頭痛。新型コロナウイルスはいろいろ変異していく中で、ウイルスとして生き延びることができるよう弱毒化している。味覚障害のような症状も激減し、だんだんと普通の風邪に近づいてきている。これからは重症化率も次第に低くなっていくでしょう。 「新型コロナ感染症は、高齢者にとっては怖い病気ですが、感染が広がることと重症者が増えることは全く別問題。感染者数が一番多いのが20代で、彼らはほとんどが無症状か軽症。死亡する方が一番多いのが80歳代です。日々の報道で新規感染者数に耳目を奪われがちですが、感染の広がりよりも、重症者数の増加の方を重視すべきなのです」 我々は行動制限に疲れている。今一番問題なのは40代50代の患者が増えていること。 その原因はほとんど重症化しない若者を軽症で入院させていることである。こんなことをやってたらたとえさざ波であっても低い医療キャパシティがいつでも崩壊する。感染者数に一喜一憂すべきではない